空き缶
駅前に転がった空き缶を通りすぎたところで通学中と思われる男子高校生の足が止まった。少ししてあ~もうっ!って感じで息を吐いてから踵を返し空き缶を拾い近くのゴミ箱に入れて去っていった。
反対側のロータリーでバスを待ちながらそれを見ていた僕は『お前、良いよ』と心の中で親指を立てた。一回通りすぎて戻ってきたというところに僕はグッときた。もっと言うと立ち止まって少し考えていたところだ。この子の中のモラルや恥ずかしさやらが戦った時間があったのだろう。当たり前のように空き缶を拾える人も素敵だが立ち止まって考えずに出来てしまう育ちの良さやその環境が伺える。そういう人には空き缶を見て見ぬふりしてしまおうかという邪念が入り込む余地はないのである。どちらも空き缶を拾ったという結果は同じなのに僕は立ち止まって考え戦った末に拾うことを選んだ高校生の方が好きだ。
社会人なっても全然ツイッターやめらんないんだけど
社会人になったら忙しくて趣味に時間と情熱を割けないし休日は寝てばっかになるんだろーな。 ライバルズが終わっていよいよ誰に向けて、なんのために呟いてるのか、そもそも見てる人がいるのかも怪しいこのTwitterともオサラバか、この陰気な世界は僕には狭すぎる。じゃあなオタクども。などとほくそ笑んでた2022。
明けましておめでとうございます。
年末こそコロナでコケましたが、懸念していた就職後即ギブアップを回避して五体満足一本満足でここまで生きております。中日ドラゴンズはカスです。
休日は睡眠ラジオ漫画アニメ遊びで疲れを癒してます。どんどん面白い作品出てくるのほんとに日本すごい。
特に印象に残ってるやつの雑感を少し。ストーンオーシャンは長々とツイートしたきた気がするのでパス。
ぼっちざろっくーーー歌と話好きでした。ぼっちちゃんの臭いキャラ付けとぼっちファミリー特に父親のノリが少しきつかった。アジカンモチーフだってエンディング聞くまで全く気付かんかった。ぼっちちゃんローリンローリンめちゃ良くて今でも聴いてる『星座になれたら』『なにが悪い』もすき
チェンソーマンーーー超よかった。作画はもちろん音とカメラワークが映画の演出みたいでかっこよかった姫野パイセンが夜這いしてくる回特に凄かった。12話デンジの『ばぁぁか』の言い方最高だったな、謎の批判ツイートが散見されるけど無視して2期作ってほしい。あと2部でアサちゃんを幸せにしろ。
BLEACH千年血戦編ーーーメタリック作画と初心者お断り横文字専門用語の数々、トドメのポエム次回予告でもう駄目でした。『孔(あな)に響くよ。』が早く聞きたい。 BURN THE WITCHの続編も待ってます。
水星の魔女ーーー人が死ぬダンボール戦機。ガンダムにわかでも楽しめてます。決闘前の口上が厨二臭くてとても良い、ロボットアニメで描かれる人間ドラマってなんでこんなおもろいの。
先日のあれが話題だけど、ショッキングな引きで魅せておいて2期からビミョーだったとかいうオチが怖い、杞憂におわってくれー。
リコリスリコイルーーーこれは水星と違って思ったより人死にが出なかったにも関わらずご都合展開をそこまで感じさせない上手さがあった。終始シリアスを匂わせながら主要キャラの情緒から出る言動に矛盾を感じたり引っかかるとこがなかった。すごい。心のどこかでたきなかちさとどちらかが4んで復讐物語になるのではと危惧、期待してた。いい意味で裏切られて安心した。あそこからハッピーエンドでうまくまとめるほうが難しかったと思う。ほんとすごい。
サマータイムレンダーーー僕的2022NO.1アニメでした。タイムリープもので僕だけがいない街と張る満足感を味わえました。ジャンプ+はこういうのがぽこぽこ出てくるから本当に恐ろしい。アニメからみられたのが良かったのかも、時系列がかなり分かりやすかった、面白すぎて一気見に近いペースで見ちゃった。ただ序盤から感じてたどこか冷静すぎる順平の狂気が俯瞰する癖で片付けられてたのが気になる。親の仇を前にして激昂するどころか同情し始めてかなり怖かったそれが順平の魅力でもあるが。トキコがギルとローズを従えて戦うとこすき。『暴れなさい、爆弾みたいに 静かにね。』
ざっとアニメだけ、思い出しながらまとめるのかつてのフリートみたいで楽しいので近いうち漫画もやりたい。
ファンタビ3を観てきたよ
少し前に大好きなハリーポッターシリーズのスピンオフ前日譚、ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密を観てきました。
前作黒い魔法使いの誕生(これがくそ良かった)から4年も待たされたのもあってわくわくで観に行ったんですが結論から言ってあんまりだった。
これが結構ショックでここ1週間どうもモヤモヤする。どうして満足できなかったのか、良かったところとなんでやねんとおもったところを思い出しながら自分なりに書き起こしてみる。
良かったとこ。
映像と音楽、やっぱりホグワーツ特急の窓からデケェ城が覗くと興奮するし例のテーマぱぱーららーぱらーらー♪が流れはじめると鼻息荒くなってしもた。
いっちゃん初めのニュートと麒麟ぶっ殺し組の戦闘よかった。敵が黒い煙纏いながら追いかけてくる感じが死喰い人を思い起こしてくれた。
今作の見せ場、アルバスとグリンデルバルドとの血の誓いが破壊されて、完全に袂を分かって『私以外に誰がきみを愛するんだ』。この台詞は哀愁というかグリンデルバルドの感情が乗っていて好きだった。
なんでなん?てとこ。
ブチ切れると建物を破壊する黒いモジャモジャことクリーデンスくんの扱いとグリンデルバルドの計画の体たらく。ファンタビ1,2はこの坊やの物語という側面が大きかったと思う。前2作を通してようやく彼の正体はダンブルドア一族の末裔であるとあきらかになった。こんな丁寧に描かれて設定モリモリのクリーデンスくん、今作の扱い雑過ぎないか?グリンデルバルドの筋書きだとダンブルドア(アルバス)を倒す秘密兵器のような扱いだったのにアルバスに対する憎しみの煽りも弱い、勝てる根拠も特になし、結局、クリーデンス本人に心変わりされちゃって計画をバラされたから始末しようとするってお粗末すぎないか。あとナギニちゃんどこ行ってん。
ニュートの兄貴、テセウスこいつは前作でグリンデルバルドに婚約者だったリタを殺されてめちゃ泣いてた、今作でもすんなり即興ダンブルドア軍団の一員として働いてくれたのだが、リタの事忘れたん?記憶抜かれた?ってくらいずっとヘラヘラしていて悲しみや憎しみを全く感じなかった。辛い過去を乗り越えたというより何もなかったかのような振舞いだった。つい最近婚約者亡くしたばかりなのによくジェイコブ達の結婚式にニコニコ参加できるな。
ユスフカーマ、前作で殺されたリタの兄貴。序盤からダンブルドア軍団側のスパイとして敵陣営に潜り込んでいたが度々、グリンデルバルドの純血思想に惹かれているような描写があり、リタの記憶を抜かれたことで完全に鞍替えしたかに思われたが終盤テセウス達の援護にまわった。そもそもこいつはなんで味方なんだ?主人公サイドと大した関係性もないだろ、リタの仇を取りたいとかならまだわかるけど記憶抜かれた後はもうさっぱりだった。
ヒステリック読心女クイニーちゃん、マグル(ジェイコブ)と結婚できない法律に絶望してその法律を変えてくれるかもしれないグリンデルバルドの軍門に下った彼女がやっぱり敵に成り切れず戻ってきたのは良いものの今作のラストでは結婚式挙げちゃってるんですが、、、いや法律の撤廃できるんかい それ出来るんだったら先言うといてや。そんなんできひんやん普通。前作意を決して炎に飛び込んだ意味なかったじゃん。
細かいとこ挙げると
呪文の詠唱あんまりなくて寂しかった
アバーフォースの取ってつけたような設定
動物(麒麟)に魔法界の長決めさせるのどうなん
麒麟の死体操る時間短すぎない?クリーデンスの告発がなくてもバレてたやん
この戦いにジェイコブ要らなくない?
とか色々出てきますが疲れたのでこの辺にします。
とにかく前作から通して観たときに言動と情緒が理解できない登場人物が多いと感じた。愚痴ばかりになったけど忘れてるだけで前半書いたとおり良かったとこもあったはず。4,5作と続いていくらしい、全部観終わった後3以外はめちゃ良かったと言わせてほしいな。
魂に突き刺さった漫画 其の弐
【はじめに】
今年の夏も暑すぎた。ほんの10分、バイト先や自動車教習所へ自転車を漕いで行くだけで命の危険を感じることもあった。
中高生の頃の自分はあんな中グラウンドを駆け回っていたなんて、今考えるととても信じられない。
今回もそんな我が国のサマーシーズンに負けないくらいアツくてシビれる漫画について語っていきます。
それでは早速
【漫画紹介と感想】
BEASTERS
作者 板垣巴留
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載中
肉食獣と草食獣が共存する世界。
全寮制チェリートン学園を舞台に青春動物群像劇が今、始まる。
狼が制服着て、授業受けて、友達と飯食べて、部活して、恋してる。
動物が僕たち人間と同じように生活してる画ヅラが面白い。設定だけで引き込まれます。
この世界において捕食及び肉食は犯罪であり、肉食獣が肉食本能を抑え込むことで草食獣との共存が成り立っているわけなんですが、、、、、
ぶっちゃけ抑えきれてないです!
我慢出来ない獣は闇市でお肉買っちゃってます!
クラスメイト丸呑みにしちゃってます!
そんな肉食と草食、両者の危うい関係性がこの作品のテーマのひとつであり、とにかく草食動物と仲良くなりたい主人公のハイイロオオカミ、レゴシの前に立ちはだかる障壁でもあります。
この漫画を読んでいると本来、ウサギに対して抱いてはいけないはずの感情が溢れそうになってちょっと怖い。それくらいヒロインのドワーフウサギ、ハルちゃんは強くて可憐な女の子然としています。
現在単行本は20巻まで刊行されており、本誌の方ではあと数話で完結すると発表されました。
どういう結末を迎えるか分からないけど、レゴシとハルちゃんは幸せになってくれ。
最近知ったのだけれど、作者の板垣巴留先生はあの『バキ』で有名な板垣恵介先生の娘さんだそうです。
凄すぎるぜ板垣の血。
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魂に突き刺さった漫画
【はじめに】
面白い漫画を10巻くらい一気読みした後、頭が作品の世界から抜け切れなくてボーっと余韻に浸るあの時間がたまらなく好きです。
今回は数ヶ月前から始まっている外出自粛生活中に再燃した僕の漫画購読・収集について書かせていただきました。具体的には最近読ませてもらった漫画たちの中から心にグッときた漫画をいくつか紹介し、作品の魅力を語っていきます。
それでは早速
【漫画紹介と感想】
1.宝石の国
作者 市川春子
『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2012年12月号より連載中
粉々になっても再生する不死のカラダを持つ宝石28人と、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人との果てなき戦い。
強くてもろくて美しい、
宝石たちの新感覚アクション・バトル・ファンタジー。
(単行本背表紙あらすじより)
タイトル『宝石の国』からも読み取れるように登場人物のほとんどは宝石。彼らは宝石ではありますが不思議なことに表情は豊かで言葉も話すし冬眠もします。
中でも物語序盤の主人公フォスフォフィライト(通称フォス)がおっちょこちょいで愛嬌があって可愛らしいんですよ、すぐカラダ砕けちゃうし。
しかし物語が進むにつれ度重なる月人の襲撃や仲間の誘拐を経て、心身ともに変わっていってしまいます(彼は宝石なのでこれを成長と云ってもいいのかどうかは分からん)
もうね、最新9.10巻のフォスに関しては全然可愛くないです。怖いです。お前は本当にあのフォスなのか? シンシャとの約束はどうしちまったんだよと、ただ物語自体は核心にどんどん近づいていてめちゃくちゃおもしろいです、早く続きが読みてえ。
3Dアニメ化もされていて宝石の質感とかフォスの愛くるしさとその変容が余すところなく表現されています。Amazon Prime Videoで観れます、こちらも超オススメ!
全然関係ないけどBUMP OF CHICKENの『宝石になった日』めっちゃいいよね。
2. 空が灰色だから
作者 阿部共実
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて 2011年38号から40号までと同年47号から2013年9号まで連載された。 全5巻完結。
10代女子を中心にうまくいかない日常を描く。コメディか、ホラーか背徳か、純真か、説明不能の“心がざわつく”思春期コミック。
(単行本背表紙あらすじより)
1巻につき11話まとめられていて毎回登場人物も違う、いわゆるオムニバス形式の作品です。
この漫画は1巻読むだけで本当に疲れるんですよ。人間の生々しい感情が 友人関係、恋愛、家族、受験、バイト等、あらゆる話の中にちりばめられています。読んだ後ちょっと心が気持ちが悪くなってしまうような話もありました。(グロテスクな表現はないです。)
もちろんネガティブな内容ばかりではなく恋愛や家族愛、そういった意味で心動かされるお話も多く、特に僕が気に入ってる第1巻3話『空が灰色だから手をつなごう』もそのひとつです。 この話だけでも全人類に読んで貰いたい。てか読め。
3.チェンソーマン
作者 藤本タツキ
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。
ド底辺な日々は、残忍な裏切りで一変する‼
悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕‼(単行本背表紙あらすじより)
ずっとチェーンソーマンだと思ってたわチェンソーマン。
今連載中のジャンプ漫画で僕が一番好きで続きが気になる漫画です。
愛犬と自分の生活の為に、女の胸を揉む為に、好きな女の頼みとあらば、命がけで心臓のトリガーを引く、読んでいて最高に気持ちの良い主人公ですよデンジは。
アキくんとデンジの金玉鎮魂歌(キンタマレクイエム)も良かったですね。
暗躍するマキマさんはゾクゾクするくらい怖いけど僕は彼女にも人の心があるって信じてますよ。だって映画観て泣いてたじゃあないっすかあ!
いつかアニメでデンノコ悪魔のエンジン音聞きたい。
血飛沫とかゲロが苦手な人にはおすすめ出来ないけどね。
4.とんがり帽子のアトリエ
作者 白浜鴎
講談社の『月刊モーニングtwo』にて、2016年9月号(2016年7月22日発売)から連載中。
これは、魔法使いに憧れる少女に訪れた、絶望と希望の物語。
(単行本背表紙あらすじより)
ある人から勧められ読み始めて今ではすっかりハマってしまったファンタジー漫画。
絵がとても綺麗で背景や服の描き込みの迫力に圧倒されます。(ベルセルクの幻造世界編並みに画力が高いです。)
魔法の設定も緻密に練り上げられているのを感じます。主人公が急に覚醒して魔法力3倍!!!!うおおおおおおお!!!!みたいな展開はまずないです。
あくまで魔法の仕組みの応用とちょっとしたアイデアを用いて困難を解決していくので読んでいてなるほどなと納得・感心してしまいます。
海外でもかなり人気があってフランスの栄えある賞を貰ったとか貰ってないとか。。。
【終わりに】
如何でしたか。
語るなどと豪語しておきながら、あんまり長いとウザがられるかな。。とちょこちょこ文量削っちゃいました。
今回紹介させて頂いた漫画はどれも僕が自信をもっておすすめできる作品ばかりです。読み返したり思い出したりしながらブログ書くのも結構楽しかったので、今回紹介できなかった作品のまとめも気分が乗った時、書きたいですね。
感想やお前この漫画面白いから絶対読んどけって作品、待ってます。
では、この辺で。